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地震を知って震災に備える

地震を知って震災に備える
著者 平田 直
[東京大学名誉教授、元東京大学地震研究所所長]
価格 1,320円(税込)
発売日 2024年8月30日
判型 四六判
製本 並製
頁数 112頁
ISBN 978-4-7505-1846-6
Cコード C0036

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内容紹介

◉日本列島に暮らすかぎり、いつどこで地震に遭うかわからない。
阪神・淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)、熊本地震(2016年)、能登半島地震(2024年)──たった数十年のあいだにこれだけの大地震に見舞われている。

◉いつ・どこで地震が起きても困らないために、私たちはどんな準備をしたらいいのか?
「地震はどのようなメカニズムで起きるの?」「地震に遭ったらどのように行動したらいい?」──〝地震と防災の基本〟をハンディにまとめてお届けします。

◉著者は政府の地震調査委員会・委員長や、気象庁の南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会・会長などを務める平田直さん。
地震学のプロに「地震の基礎知識」から「防災の基本情報」までをまるっと伺います。

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【本書より】
★たとえば関東なら、体には感じませんが、少なくとも1時間に数回ぐらいは地震が起きています。風が吹くのと同じです。いつもはそよ風が吹いていますが、台風が来ると風速何十メートルというような強い風が吹き被害が出る。同じように大地はつねに揺れていますが、非常に強い揺れはたまにしか来ない……これが日本に住んでいる人々が基本的に理解するべきことなんです。

★多くの人がいつどこで地震が起きるのかという地震予知を好みますが、それは多くの人がしばらくは自分のところでは起きないというふうに読み替えるからです。そもそも事前に地震を予知することはできないです。……5年後に地震が発生するという地震の予測をしたときに、メディアはそれまでに準備をしましょうという報道をするでしょうか。どちらかというと、あと何年間かは地震が起きないというニュアンスをつけてしまう。これではやはりいけないんですね。

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【目次】
1.地震を知って、震災に備える(聞き手・亜紀書房編集部)
 ◆日本ではなぜ地震が頻繁に起こるのか
 ◇日本列島と地震の関係
 ◆能登半島の地震とはどんな地震なのか
 ◇なぜ、被害が大きかったのか
 ◆地震の確率について考える
 ◇つねに準備をしておく


2.首都直下地震に備え、関東大震災に学ぶ(聞き手・森まゆみ)
 ◆地震予知はできるか
 ◇地震は続けて起こりやすい
 ◆国の防災体制
 ◇関東大震災といま
 ◆古き良き町とだけはいっていられない
 ◇東京都の防災計画
 ◆オフィスにとどまれ、無駄に動くな
 ◇避難所に行くのは家が壊れて住めない人だけ
 ◆避難場所と避難所は違う
 ◇いまそれぞれがすべきことは

おわりに

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著者紹介

平田 直(ひらた・なおし)
1954年東京生まれ。東京大学理学部卒業。東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。理学博士(東京大学大学院)。東京大学地震研究所教授、同所長、国立研究開発法人防災科学技術研究所参与・首都圏レジリエンス研究センター長を経て、現在、東京大学名誉教授。専門は地震学・地震防災。首都直下地震や南海トラフ地震などの巨大地震の解明とともに、被災した社会機能の回復についての研究を行う一方で、防災教育や理科教育にも取り組む。政府の地震調査研究推進本部・地震調査委員会委員長、気象庁・南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会会長他政府の委員等を務める。防災功労者内閣総理大臣表彰受賞。著書に『首都直下地震』(岩波書店)他がある。

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