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亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅣ-9 日本の自然をいただきます 山菜・海藻をさがす旅

日本の自然をいただきます
著者 【著】ウィニフレッド・バード
【訳】上杉 隼人
価格 2,200円(税込)
発売日 2023年3月8日
判型 四六判
製本 並製
頁数 320頁
ISBN 978-4-7505-1782-7
Cコード C0095
電子書籍発売中

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内容紹介



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【特別付録PDF】野草・海藻レシピ集
日本の代表的な野草・海藻を用いたレシピを公開しています。
詳しくはこちら

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〈北海道から九州まで〉
古代薫る地を往き、食べた、〝原日本〞の風景と暮らしに迫る異文化食紀行


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 蕨(ワラビ)/ 蕗(フキ)
 屈(コゴミ)/ 楤の木(タラノキ)
 薇(ゼンマイ)/ 蕗の薹(フキノトウ)
 栃の実(トチノミ)/ 孟宗竹(モウソウチク)
 行者大蒜(ギョウジャニンニク)/ 山葵(ワサビ)
 若布(ワカメ)/ 天草(テングサ)
 海蘊(モズク)/ 茗荷(ミョウガ)
 杉菜(スギナ)/ 銀杏(ギンナン)
 二輪草(ニリンソウ)/ 大姥百合(オオウバユリ)……

農耕以前よりこの国で食べられてきた野草や海藻。
「栽培作物」にはない、その滋味あふれる味わいと土地ごとの記憶をたどる旅が、今はじまる。

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日本の豊饒な自然に触れることで、食料を大切にしたいと思えるし、ささやかな料理の楽しみが味わえる。こうした気持ちは栽培食物からはまず得られない。(「はじめに」より)

〈和歌の世界に誘われながら、時空を超えた食の旅へ〉

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【もくじ】
■日本語版刊行によせて
■はじめに

第1章……道端の雑草、森の驚異・春の新緑
 ■熊本──秘伝の天ぷら
 ■長野──アファンの森
 ■福井──フキの葉包みのおにぎり
 ■金明姫さんの「フキの葉包みのおにぎり」

第2章……生命の木・トチノミの盛衰
 ■滋賀──トチノミを食べて生き延びた日本人
 ■トチノキとトチノミの歴史
 ■トチノキを守れ
 ■トチノミを作る人たち
 ■トチ餅風「栗餅あげだし」

第3章……饗宴と飢饉・ワラビの二面性
 ■岩手──中世から伝わるワラビ餅
 ■ワラビは貧しさの象徴か? 高貴な食べ物か?
 ■西和賀町の「ワラビ海苔巻き」

第4章……世界でいちばん背の高い草・天然物でもあり栽培物でもあるタケノコの物語
 ■京都──魅惑のタケノコ
 ■タケノコで世界を変える
 ■モウソウチクの仕入れに同行
 ■たけのこ懐石を味わう
 ■秋田──タケノコとマタギ
 ■うお嘉の「鏡煮」

第5章……海の四季・海藻の消えゆく伝統
 ■徳島──天然ワカメを求めて
 ■ワカメの水揚げ
 ■石川・能登──歴史と生きるアマ
 ■大きなものを失いつつある
 ■北泊の「生ワカメのしゃぶしゃぶ」

最終章……天然食物と共に生きてきたアイヌ
 ■北海道──狩猟採集とアイヌ民族 
 ■二風谷再訪
 ■大勢で食べる山菜汁「キナオハウ」

野草・海藻ガイド

■注
■謝辞
■訳者あとがき

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著者紹介

ウィニフレッド・バード(Winifred Bird)
新聞記者、翻訳者、ライター。米国マサチューセッツ州・アマースト大学で政治学を学ぶ。2005年に来日し、英語教師、ジャーナリストとして活動。長野県松本市、三重県御浜町など地方都市で暮らしながら全国各地へ足を運び、広く日本の野草や海藻文化に触れる。環境問題、科学、建築などに関する記事をThe Japan Times, Kyoto Journal, San Francisco PublicPress, Pacific Standard, NPRなどに寄稿。
翻訳書に、Fox Tales(森見登美彦『きつねのはなし』)、The Pretty Boy in
the Attic
(西尾維新『屋根裏の美少年』)、Wolf Children:Ame & Yuki(細田守『おおかみこどもの雨と雪』)などがある。
現在はウィスコンシン州ドア郡ワシントン島で家族と生活しつつ、精力的に執筆、翻訳活動を続けている。長く料理に親しみ、天然野菜も栽培野菜も楽しく調理する。
HP https://www.winifredbird.com/ 

上杉 隼人(うえすぎ・はやと)
翻訳者(英日、日英)、編集者、英文ライター・インタビュアー、英語・翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科(現大学院の前身)修了。訳書にマーク・トウェーン『ハックルベリー・フィンの冒険』上・下(講談社青い鳥文庫)、ジョリー・フレミング、リリック・ウィニック『「普通」ってなんなのかな 自閉症の僕が案内するこの世界の歩き方』(文藝春秋)、『アベンジャーズ エンドゲーム』(講談社)、『スター・ウォーズ「マンダロリアン」シーズン1 公式アートブック』(グラフィック社)、マイク・バーフィールド『ようこそ!おしゃべり歴史博物館』(すばる舎)、ミネルヴァ・シーゲル『ディズニーヴィランズ タロット』(河出書房新社)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(共訳、岩波現代文庫)ほか多数。

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