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常玉 SANYU 1895-1966 モンパルナスの華人画家

常玉 SANYU 1895-1966
著者 二村 淳子 編
価格 4,070円(税込)
発売日 2018年6月23日
判型 B5判変型
製本 上製
頁数 160頁
ISBN 978-4-7505-1548-9
Cコード C0071

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内容紹介

自由と孤独を愛したアジアの天才画家、常玉
日本初となる作品集


常玉(サンユー|1895-1966)という画家を知っていますか?
現在、アジア近代美術における最も有名な画家のひとりに位置づけられている画家、常玉。近現代美術に興味がある人なら誰でもその名は知っているでしょう。ですが、ここ日本においては、彼の名や作品はいまだ「知る人ぞ知る」存在です。
中国で生まれた常玉は20代でフランスへと留学し、パリで活躍しました。毛筆で字を書くようにスケッチをして、1920年代後半のモンパルナスを騒がせていたこともある華人画家です。一生祖国へ帰ることなく、パリを終の棲家として選び、1966年にガス中毒で静かにひとりこの世を去りました。「ピンクの時代」と呼ばれる柔らかな色彩に包まれた初期の作品、中国の文人画や山水画の影響が伺える作品など、本書はそんな常玉の作品と人生を紹介する、日本で初めての作品集です。

装丁:大原大次郎


奈良美智氏、小野正嗣氏、推薦!

しなやかに流れる線は、猫が伸びをするように生きていて、そこに落ちてくる色彩を気持ちよく息づかせる。春の眠りの間に散った花々を手に取るように、僕は彼の絵に目を落とす。――奈良美智(美術家)

常玉が描いているのは、本当に裸婦や花や猫や馬なのだろうか。それらはもしかしたら、画布を包む空間から溢れ出した、淡い悲しみと深い静けさ、そして遠い懐かしさが、画家の手をやさしく促しながら、つかの間、画家にも私たちにも親しいものの姿を取って現われたものなのかもしれない。――小野正嗣(作家)

【書評・メディア情報】
■朝日新聞(7月7日)/短評
■福島民友(7月21日)/短評
■京都新聞(7月29日)/短評
■神奈川新聞(7月29日)/短評
■信濃毎日新聞(8月19日)/短評
■週刊読書人(8月31日)/短評
■芸術新潮(9月号)/短評
■静岡新聞(10月14日)/短評
2022年
■daucyu(4月号)/紹介(山内マリコ氏・作家)

著者紹介

二村淳子(にむら・じゅんこ)
東京大学総合文化研究科比較文学比較文化コース博士課程満期退学。現在、鹿児島大学共通教育センター講師。フランスとの関わりにおける美術・藝術における東アジアの近代化をテーマに研究中。著書に『クスクスの謎』『フレンチ上海』(ともに平凡社)『アヴェック・ママン』(リトルモア)など。

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