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見えないものを探す旅 旅と能と古典

見えないものを探す旅
著者 安田 登
価格 1,650円(税込)
発売日 2021年6月2日
判型 四六判変型
製本 並製
頁数 184頁
ISBN 978-4-7505-1694-3
Cコード C0095
電子書籍発売中

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内容紹介

 
いつもの風景が、その姿を変える

単なる偶然、でも、それは意味ある偶然かもしれない。
世界各地へ出かけ、また漱石『夢十夜』や三島『豊饒の海』、芭蕉など文学の世界を逍遥し、死者と生者が交わる地平、場所に隠された意味を探し求める。

能楽師・安田登が時空を超える精神の旅へといざなう。


私たちには、「見えないもの」を見る力が備わっています。
「目」を使わないでものを見る力です。(「はじめに」より)


【試し読み】
はじめに
敦盛と義経
待ちゐたり
あとがき



【もくじ】
はじめに
■ 旅
 ▶ 敦盛と義経
 ▶ 奄美
 ▶ チベットで聴いた「とうとうたらり」
 ▶ 復讐の隠喩
 ▶ 人待つ男
 ▶ 孤独であることの勇気
 ▶ ベトナムは美しい
 ▶ 生命の木

■ 夢と鬼神——夏目漱石と三島由紀夫
 ▶ 『夢十夜』
 ▶ 待ちゐたり
 ▶ 太虚の鬼神——『豊饒の海』

■ 神々の非在——古事記と松尾芭蕉
 ▶ 笑う神々——能『絵馬』と『古事記』
 ▶ 謡に似たる旅寝
 ▶ 非在の蛙

■ 能の中の中国
 ▶ 西暦二千年の大掃除 
 ▶ 時を摑む
 ▶ 麻雀に隠れた鶴亀
 ▶ 超自然力「誠」
 ▶ 神話が死んで「同」が生まれる

■ 日常の向こう側
 ▶ 心のあばら屋が見えてくる
 ▶ レレレのおじさんが消えた日
 ▶ 掃除と大祓
 ▶ 死者は永遠からやってくる

あとがき
 


【書評・メディア情報】
■秋田さきがけ(7月10日)/短評
■中國新聞(7月11日)/短評
■ダ・ヴィンチ(9月号)/紹介
■家庭画報(10月号)/紹介
■婦人之友(10月号)/紹介(若松英輔氏・批評家)
■山形新聞(10月10日)/短評
■AERA(11月15日増大号)/著者インタビュー
2022年
■クロスワードキング(3月号)/紹介

著者紹介

安田 登(やすだ・のぼる)
下掛宝生流能楽師。1956年千葉県銚子市生まれ。
高校時代、麻雀とポーカーをきっかけに甲骨文字と中国古代哲学への関心に目覚める。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、『論語』などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を、東京(広尾)を中心に全国各地で開催する。現在、関西大学特任教授。
著書に『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』、シリーズ・コーヒーと一冊『イナンナの冥界下り』(ともにミシマ社)、『能 650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)、『あわいの時代の『論語』 ヒューマン2.0』(春秋社)、『野の古典』(紀伊國屋書店)など多数。

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