忘れられた日本憲法 私擬憲法から見る幕末明治
著者 | 畑中 章宏 |
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価格 | 1,980円(税込) |
発売日 | 2022年6月21日 |
判型 | 四六判 |
製本 | 並製 |
頁数 | 192頁 |
ISBN | 978-4-7505-1743-8 |
Cコード | C0021 |
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内容紹介
私擬憲法には、幕末維新を越えてきた民衆の「こころ」と「からだ」に裏打ちされた夢や希望が映し出されている。(中略)
明治の憲法草案を、貴重な民俗文化と捉えて、その意味を考えていきたい。
──本文より
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明治22年に「大日本帝国憲法」が発布されるまで、日本には国会もなく、憲法もなかった。そして、多くの日本人が自ら憲法を構想した。
戊辰戦争に敗れた米沢藩士、西南戦争に駆り出された者たち、自由民権運動の担い手たち、地方の豪農、商人……彼らは集まり、書を読み、議論し、政府に建白書(嘆願書)として憲法草案を提出している。
それら「私擬憲法」は、死刑廃止、男女ともの参政権、天皇リコール論、著名な「五日市憲法」や、明治天皇のブレーン元田永孚のものまで多種多様だ。
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《自分たちらしい国づくりを目指して──。》
現実は変わらないものではなく、自ら作り上げるもの。
明治人たちの夢を追う、歴史ノンフィクション。
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【目次】
■序──民俗文化としての「私擬憲法」
■1……「選挙権は男女に拘らず」と元米沢藩士は主張した
■2……「自由の理」と「自立」を求めた鹿児島からの新聞投書
■3……皇帝リコール権にまでおよんだ東北のラディカルな憲法討議
■4……鉱毒事件に立ち向かった田中正造は独自の憲法案を構想していたか
■5……「教育勅語」起草者の“反動”的な憲法案は受け入れられたのか
■6……越後の縮商人は憲法案に「死刑の廃止」を盛りこんだ
■結──「憲法」を忘れないために
■あとがき
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【書評・メディア情報】
■毎日新聞(7月30日)/書評(中島岳志氏・東京工業大学教授、政治学)
■「週刊東洋経済」(8月27日号)/著者インタビュー
■「世界」(11月号)/書評(松崎稔・町田市立自由民権資料館学芸員)