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ラジオ報道の現場から 声を上げる、声を届ける
著者 | 澤田 大樹 |
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価格 | 1,650円(税込) |
発売日 | 2021年11月25日 |
判型 | 四六判 |
製本 | 並製 |
頁数 | 232頁 |
ISBN | 978-4-7505-1715-5 |
Cコード | C0095 |
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内容紹介
「面白おかしくしたいから聞いているんだろ」
「いや、何が問題かと思っているかを聞きたいから、聞いているんです」
2021年2月4日。
女性蔑視発言に関する謝罪会見で森喜朗氏に迫った澤田記者の「更問い」は、世論のうねりを引き起こし、社会を動かすきっかけとなった。
特別なことをしたわけではない。
おかしいと思ったことに声を上げ、真意を確かめ、その声を放送にのせる。
人数は絶滅危惧種並み、取材予算もテレビや新聞と比べてはるかに少ない「ラジオ記者」。
マイク一本で伝えられることは限られているのか? そんなことはない。
逆境をものともせず日々取材に奔走する記者から届いた、令和の時代のラジオ論。
TBSラジオ「Session」「アシタノカレッジ」など、
ニュースを日々声で伝える #澤田記者、初の著書!
澤田さんの声は、
1人の「記者」あるいは職業人である前に
まず1人の個人として、1人の父として、
そしてこの国に生きる市民として
精一杯の叫びを届けているように感じます。
だからこそ、どんな権威にも屈せず、
私たちの声を届ける力があると思うのです。
――辻愛沙子さん(クリエイティブディレクター)
【もくじ】
■ プロローグ
■ 第一章 自分にとってラジオとは
ラジオの原点
TBSラジオとの出会いは「アクセス」
TBSラジオへ
社内で新聞を読む日々
森本毅郎さんに学んだ、ニュースを複眼で見る力
「人脈を作ってこい!」……突然のテレビ出向
「オン日程」と「オフ取材」
「代表おろし」で出し抜かれ、そして出し抜き返す
男性記者、育休をとる
「サンデーモーニング」でテレビ番組の作り方を学ぶ
大人になって実感した得手不得手
■ 第二章 ラジオ記者とはどういう仕事か
ニュース番組ディレクターとして再出発
森友学園・籠池理事長の生インタビュー! ラジオでの発言が国会へ
「薬物報道ガイドラインを作ろう!」が変えた薬物報道
国会をもっと身近に、「国会論戦・珍プレー!好プレー!」
既存のニュース番組に対する受け手側の不満
ラジオ記者とは何者か?
ラジオ記者は説滅危惧種!?
〝非主流メディア〟だからこそできること
「パンケーキ懇談」に見るメディアと政治の距離
■ 第三章 森喜朗会見と東京オリンピック・パラリンピック報道
それは前日から始まった
会見場ではなく〝ぶら下がり〟
怒濤の十九分が始まった
元首相との対峙
あっけない幕切れ
会見に対する森氏、組織委員会の姿勢
電撃辞任、後任人事のゴタゴタ
Clubhouseでリスナーと作戦会議
準備万端で会見へ……のはずが
橋本会長の誕生、女性理事の就任、組織委員会のジェンダー平等
「声を上げる」大事さ
国民感情は無視! オリンピック・パラリンピック関係者取材
■ 第四章 国会はいかなる場所か――ニュースの現場を歩く
国会担当ラジオ記者は何をしているのか?
国会が好きすぎるラジオ記者
入れないなら裏側をしゃべる――ひとり記者の戦い方
映像では伝えられないニュースの一面を伝える
継続して伝える
永田町を飛び出し、チームで取り組む「新型コロナ取材」
ひとり記者、だけど「ひとり」じゃない
会見・囲み取材はチーム戦――更問いで言質をつかむ
■ 第五章 声を上げる、声を届ける――ラジオジャーナリズムはどこへ
経験の上に成り立つリアリティ
細部から本質を見る――東日本大震災取材
市町村によって被災の景色が変わる理由
内に向けて話すこと、外に向けて話すこと
東京から伝え続ける意味、演劇を通して福島に向き合う
ラジオは斜陽メディアなのか――始まった新たな取り組み
声を上げ続けること
顔の見えるメディアへ
■ あとがき
【書評・メディア情報】
■現代ビジネス(11月28日)/記事掲載
■anan(12月15日号)/著者インタビュー
■「GQ」Web版(12月14日)/紹介(贄川雪氏・編集者、書店員)
2022年
■サンデー毎日(1月2・9日号)/著者インタビュー
■東京新聞(1月19日)/「大波小波」
■週刊金曜日(1月21日号)/著者インタビュー
■中央公論(2月号)/短評
■スカパー!TVガイドBS+CS(2月号)/著者インタビュー
■朝日新聞(2月5日)/紹介
■東京新聞(2月26日)・中日新聞(2月27日)/書評(石井彰氏・放送作家)
■文化放送「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB」(2月26日)/著者出演
■AERA(2月28日号)/著者インタビュー
■西日本新聞(3月12日)/書評(石井彰氏・放送作家)