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わたしは「ひとり新聞社」 岩手県大槌町で生き、考え、伝える

わたしは「ひとり新聞社」
著者 菊池 由貴子
価格 1,980円(税込)
発売日 2022年9月28日
判型 四六判
製本 並製
頁数 264頁
ISBN 978-4-7505-1767-4
Cコード C0095
電子書籍発売中

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内容紹介

 
《そうだ、大槌だけの新聞をつくろう!》
町民の、町民による、町民のための小さな「大槌新聞」10年の奮闘記


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自分が生まれ育った町に何の関心も持たず、文章もろくに書いたことがない引っ込み思案な「わたし」。
震災を機に踏み出した、町と自身の再生への道のり……。
被災地復興の光と影、真のメディアとジャーナリズムのあり方を忖度なくあぶり出した、自伝的ノンフィクション。

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「町のため」と思って創刊しましたが、結局は「自分のため」でした。
子どもがいない私にとって、大槌新聞の1号1号が子どもです。
好きでやっている。それでいいんだと思いました。
(「おわりに」より)

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【目次】
■はじめに

第1章……生きる意義を見失っていた震災前
■私が生まれ育った町、大槌
■大病続きの人生

第2章……大槌町の新聞を作りたい
■津波が襲った日
■素人が「大槌新聞」を創刊 

第3章……地域メディアミックスに挑む
■人口1万人の町だからこそ 
■選挙で状況が一変する 

第4章……中断された震災検証
■調査不足だった初回の検証 
■二度目の検証をしたけれど 
■記録誌は「検証」ではない 
■誇れる民間のアーカイブ 

第5章……解体された大槌町旧役場庁舎
■保存から一転、解体へ 
■解体に熟慮を求めた住民 
■訴訟にまで発展した末に 

第6章……本当の復興はこれから 
■課題はいろいろ
 ・縮むまちづくり
 ・官民連携の難しさ
 ・地域情報はコミュニティの基礎
■地方自治の現実と可能性
・町役場で相次ぐ不祥事 
・議会好きだからこそ言いたい 
■復興とは何なのか 
 ・税金の無駄にならないために
 ・古くて新しい、お祭りの力

第7章……創造的メディアをめざして
■大槌新聞とマスコミとの違い 
■いつか絶対良くなる 

■おわりに

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【書評・メディア情報】
■東京新聞(10月9日)/著者インタビュー
■日本経済新聞(11月5日)/著者インタビュー
■北海道新聞(11月20日)/著者インタビュー
■秋田魁新報・南日本新聞・高知新聞(11月26日)/書評(松本創氏・ライター)
■デーリー東北(11月27日)/書評(小林直之氏・文芸評論家)
■下野新聞・中國新聞(11月27日)/書評(松本創氏・ライター)
■「うかたま」(69号)/紹介(笈入建志氏・往来堂店主)
■朝日新聞(12月3日)/書評(稲泉連氏・ライター)
■神戸新聞(12月3日)/書評(松本創氏・ライター)
■新潟日報・大分合同新聞(12月4日)/書評(松本創氏・ライター)
■信濃毎日新聞(12月10日)/書評(松本創氏・ライター)
■山陽新聞(12月11日)/書評(松本創氏・ライター)
■読売新聞(12月18日)/著者インタビュー

著者紹介

菊池 由貴子(きくち・ゆきこ)
1974年岩手県大槌町生まれ。岩手大学農学部獣医学科(現・共同獣医学科)在学中に潰瘍性大腸炎になり劇症型心筋炎を併発。二度心停止するも奇跡的に生還するが、入退院の繰り返しで大学を中退。東日本大震災前に結婚するも数年で離婚。震災後、情報不足に陥った経験から2012年6月に大槌新聞創刊。再婚と離婚を経て2016年4月に一般社団法人大槌新聞社設立。取材や執筆、編集に加え広告営業や事務までをひとりでこなす。第3回東日本大震災復興支援坂田記念ジャーナリズム賞、第2回エルトゥールル号からの恩返し日本復興の光大賞、令和元年度「新しい東北」復興・創生顕彰など受賞。大槌新聞の定期発行は2021年3月に終了。現在はオンラインによる講演や勉強会、語り部活動、執筆などを続ける。

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