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書くことのメディア史 AIは人間の言語能力に何をもたらすのか

書くことのメディア史
著者 【著】ナオミ・S・バロン
【訳】古屋 美登里、山口 真果
価格 3,960円(税込)
発売日 2025年3月21日
判型 四六判
製本 上製
頁数 536頁
ISBN 978-4-7505-1867-1
Cコード C0030

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内容紹介

ChatGPT, DeepL, Grammarly, Copilot, DALL-E2, Midjourney…
 ──生成AIがもたらすのは、書くことの終焉か、新たな始まりか。


古代ギリシアのアルファベットの誕生から、現在のAI技術の最先端まで。
言語学のエキスパートが、文字と人類をめぐる壮大な歴史を俯瞰しながら、「書くこと」の現在、そして未来を明らかにする!

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〈文字を書くことで、人間は自分が本当は何を考えているのかを知ることができていたのだとしたら?〉

【Contents】
 ◇チンパンジーの手話は「言語」なのか
 ◆ギリシアの哲学は表音文字から生まれた
 ◇AIが作ったアートや小説の「著作者」は誰なのか
 ◆AIはどうやって「嘘をつく」のか
 ◇AI文章生成は、書くことを仕事とする人々の職を奪うのか
 ◆AIは人間の役割を「置き換える」のか、「拡張する」のか and more…

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【目次】
 序章 人間の書き手、AI言語ソーセージ製造機と出会う

第Ⅰ部 書く練習
 第1章 読み書きの力を求めて
 第2章 人間が書く、そして書き直す理由
 第3章 英作文とその余波

第Ⅱ部 もし機械に書くことができるならば
 第4章 言語マシンの夢
 第5章 自然言語処理というソーセージ製造機
 第6章 機械翻訳、再び浮上

第Ⅲ部 コンピューターが書く時代
 第7章 機械が著者になる
 第8章 AI、書く仕事に乗り出す
 第9章 AIの創造性

第Ⅳ部 コンピューターと連携する時代
 第10章 ジーヴズとしてのAI
 第11章 人間とAIの共生
 第12章 私たちは常にAIを歓迎するか

 終章 人間が著者であることが重要な理由

 謝辞
 訳者あとがき
 原注
 参考文献
 主要キーワード
 図版出典

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著者紹介

ナオミ・S・バロン(Naomi S. Baron)
言語学者。アメリカン大学名誉教授。長年にわたりIT技術が言語に及ぼす影響の研究をおこない、アメリカ記号学会元会長も務めた。現在も、コンピューターやモバイルデバイスの黎明期からAIまで、テクロノジーによる読み書きの変遷について考察を続けている。著書に『How We Read Now: Strategic Choices for Print, Screen, and Audio』(2021年)、『Words Onscreen』(2015年)、『Always On』(2008年)など。

古屋 美登里(ふるや・みどり)
翻訳家。著書に『雑な読書』『楽な読書』(共にシンコーミュージック)。訳書にエドワード・ケアリー『望楼館追想』『吞み込まれた男』、アイアマンガー三部作(以上東京創元社)、デイヴィッド・フィンケル『アメリカの悪夢』、トム・ゴールド『月の番人』、ナタリー・リヴィングストン『ロスチャイルドの女たち』(以上亜紀書房)、ジョディ・カンター他『その名を暴け』(新潮文庫)ほか多数。

山口 真果(やまぐち・まいか)
翻訳家。ヨーク大学政治学部卒。共訳に『Scream! 絶叫コレクション 不気味な叫び』所収トーニャ・ハーリー「ショーウィンドウの女の子」、『Scream! 絶叫コレクション 消えない叫び』所収リサ・モートン「サメがいた夏」(共に三辺律子監訳、理論社)がある。

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