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私たちはなぜ法に従うのか 法と「正しさ」をめぐる3000年の世界史

私たちはなぜ法に従うのか
著者 白田秀彰
価格 2,530円(税込)
発売日 2025年7月25日
判型 四六判
製本 並製
頁数 336頁
ISBN 978-4-7505-1873-2
Cコード C0030

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内容紹介

◉「悪法も法なり!」「強い者が正義!」にどう抗えばいいのか?
◉古代ローマから、中世封建社会、絶対王政、そして近代国民国家から現代の管理社会まで。世界の法制史をハイスピードで駆け抜け、法と「正しさ」の機能的本質を明らかにする、タイパ抜群の法学講義!

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法ってそもそも、何なのだろうか
・私たちが従わざるを得ないもの?
・誰かが勝手に決めた決まり?
・社会のルール?
・紙に書かれた決まり?
・紛争解決の手段?
・説得の手段?

──素朴な疑問の答えを求めて、法制史3000年の物語を俯瞰する!

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〈「法」とは何かを私たちは知っているでしょうか。たとえば、法に善・悪はあるのでしょうか。あるいは、誤っていても不正でも法なのでしょうか。こうしたことを問いかけますと、たいていの人は答えられないと思います。というのは、「法や法律に従うべし」という規範を、私たちは強く刷り込まれているのに、肝心の法や法律(の成り立ち)については、(…)ほとんど学ぶことがないからです〉(本書より)

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【目次】
第1章 法とは何だろう:法の機能的分類
 1 はじめに
 2 私たちはなぜ法に従うのか
 3 「法とは何だろう」のまとめ

第2章 伝統と共同体:書かれ得ぬ法の時代
 1 なぜ法の歴史を学ぶのか?
 2 「法律」より前にも法はあったのか
 3 古代ローマの伝統的な法
 4 ゲルマンの共同体と法
 5 「伝統と共同体」のまとめ

第3章 伝統から法典へ:法の合理化はどのように生じるのか
 1 書かれたものとしての法の機能
 2 商業による法の一般化・合理化
 3 中世社会と衰退する法学
 4 理性のゆりかごとしてのカトリック教会
 5 拡大する都市の自由民
 6 「伝統から法典へ」のまとめ

第4章 競争から独占へ:絶対王政の成立
 1 集中的な権力はいかにして生じたのか
 2 帝政ローマ期の権力
 3 教皇 VS. 皇帝の競合
 4 中世封建制から絶対王政へ
 5 「競合から独占へ」のまとめ

第5章 理性と論理による統治:近代国民国家の誕生
 1 自然法論の逆襲 
 2 革命と法典:理性による統治から「啓蒙主義の帝国」へ
 3 歴史法学と近代国民国家
 4 「理性と論理による統治」のまとめ

終章 法のこれから:基本権の居場所
 1 日本への移植
 2 法のこれから

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※価格は予価です。

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著者紹介

白田 秀彰(しらた・ひであき)
1968年宮崎県生まれ。法政大学社会学部准教授。一橋大学法学部卒業。同大学大学院博士後期課程修了。博士(法学)。専門は情報法、知的財産権法。著書に『コピーライトの史的展開』(信山社出版)、『インターネットの法と慣習』(ソフトバンク新書)、『性表現規制の文化史』(亜紀書房)など。

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