わたしの家 痕跡としての住まい
著者 | 柏木 博 |
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価格 | 2,200円(税込) |
発売日 | 2013年3月8日 |
判型 | 四六判 |
製本 | 並製 |
頁数 | 328頁 |
ISBN | 978-4-7505-1303-4 |
Cコード | C0070 |
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内容紹介
ヴァルター・ベンヤミンは、近代化以降、「家」もしくは「室内」は、その人らしさを映し出す「痕跡」であるといっている。どんなに乱雑な部屋でも、あるいはある一つの趣味に統一された室内でも、最小限のスペースしかない家であろうとも、家からはそこに住まう人が見えてくる。最小限の家コンビュジエの南仏の小屋。書物を読み書くことを優先させた荷風の偏奇館。放浪作家、林芙美子の終の棲家……。デザイナーや作家などの家を例にとりながら、人と家との関係について探っていく。
また、21世紀となり、私達はもうひとつの室内とも言えるコンピューターを手にした。そのバァーチャルな私的空間も、あらたな私の痕跡である。私だけの守られた場所にいながら、私たちは世界中ともアクセスすることができる、技術の変化とともに、変わっていく「私」の領域。その痕跡についても考える。人にとって居場所、終え、部屋とはなんなのだろうか。人は家に何を求めるのだろうか。そのことを歴史的に捉え直したのが本書である。