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きわきわ 「痛み」をめぐる物語

きわきわ
著者 藤本 由香里
価格 1,650円(税込)
発売日 2013年6月25日
判型 四六判
製本 並製
頁数 240頁
ISBN 978-4-7505-1311-9
Cコード C0095

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内容紹介

【内容紹介】
いまや少女まんが評論の古典となった『私の居場所はどこ
にあるの?―少女まんがが映す心のかたち』から15年。藤
本由香里が帰ってきた。本書では、まんが、映画、小説、舞台
などを題材にしながら、二〇〇〇年代の日本を照射する。

リストカットの痛みから辛うじて感じる自分の実在、同じよう
に体をモディフィケーションさせることによって確かめる私
らしさ、ヒーラーとしかいいようがないセックスワーカーの
在り方。美容整形、ドラァグ・クイーン、浮浪者とひきこもり
……社会の際や行為の極限から見えてくる、この社会のか
たち。

「私の居場所はどこにあるの?」少女たちから放たれ
た問いが、いまや社会全体を覆う。どうやって自分を世界に繋ぎとめたらいいのか。

【目次】
はじめに
表面の傷・「痛み」の力│コミックの中の自傷  
徴のある顔 
他者になりかわりたい 
婚外の恋 
社長になるか、社長夫人になるか。 
風俗という「お仕事」 
セックスワーカーはヒーラーである 
せまいせまい私の場所 
一瞬だけの永遠
あとがき 

【本書に登場する作品】
『へルタースケルター』/『ライフ』『ホムンクルス』/『主に泣いてます』/ハスラー・アキラ『売男日記』/『大奥』ほか

著者紹介

藤本 由香里(ふじもと・ゆかり)
1959年生まれ。明治大学国際日本学部准教授。評論家。東京大学教養学科卒業後、筑摩書房に入社。様々な話題作を手掛けるとともに、少女マンガを素材とした評論やジェンダー論、エッセイなど多彩な文章をメディアに発表。2007年末に退社し、08年4月から現職。手塚治虫文化賞・メディア芸術祭マンガ部門・講談社漫画賞などの選考委員を歴任。日本マンガ学会理事。『私の居場所はどこにあるの?』(朝日文庫)、『快楽電流』(河出書房新社)、『少女マンガ魂』(白泉社)、『愛情評論』(文藝春秋)などの著作がある。

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