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詩集 見えない涙

詩集 見えない涙
著者 若松 英輔
価格 1,980円(税込)
発売日 2017年4月27日
判型 四六判変型
製本 仮フランス装
頁数 112頁
ISBN 978-4-7505-1498-7
Cコード C0095

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内容紹介

 
《第33回詩歌文学館賞詩部門受賞》

活字から声が聞こえる、若松さんの詩には体温がある。
──谷川俊太郎氏


この詩集を読む者は、まず詩情のきよらかさに搏たれる。
それはただの純情ではなく、ぎりぎりまでものを考える知性で裏打ちされている。まるで奥深い天上の光が差しこんで来るかのようだ。
──石牟礼道子氏

 * * *

泣くことも忘れてしまった人たちへ。
26編の詩を収めた、若松英輔初の詩集。

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  今日は記念日
  あなたとわたしが出会った日
  いっしょにお祝いをしたいけれど
  あなたがいるところへは
  行けないから
  いくつかの言葉を贈ります

  ぜったいに独りにしない
  そう約束したのに
  突然
  逝ってしまったあなたへ
  かなしみという 藍色の切手を貼って

  
  ──「記念日」より

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【書評・メディア情報】
■熊本日日新聞(6月11日)/書評(三角みず紀・詩人)
■公明新聞(6月19日)/書評(野村喜和夫氏・詩人)
■日本経済新聞夕刊(7月15日)/文化往来
■クリスチャントゥデイ(7月20日)/紹介
■中國新聞(7月23日)/書評(佐田尾信作氏・論説主幹)
■目の眼(7月号)/書評(小林后子氏)
■聖教新聞(8月12日)/短評
■産経新聞(9月23日)/書評(伊藤謙介・京セラ元会長)
■現代詩手帖(10月号)/書評(野村喜和夫氏)

2020年
■pen特別編集(2月14日発行)/心に寄り添う10冊
■リビングかしわ(5月29日)/紹介

2021年
■婦人之友(8月号)/紹介

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【若松英輔さんの詩集】

『詩集 ことばのきせき』
ことばがこころを包む時がある。──かなしみと共に歩むための、詩という姿をまとった贈り物。

『詩集 美しいとき』
悲しみ、祈り、愛すること。──暗闇で手探りするように、一語一語、つむがれた言葉の捧げ物。

『詩集 たましいの世話』
先に逝ってしまった大切なあなたへ──。悲しみと祈りを込めて紡がれる、34の言葉の捧げもの。

『詩集 愛について』
愛する人への想いに心を揺さぶられる、珠玉の36篇。「いなくなってしまった大切な人」への想いを綴る。

『詩集 燃える水滴』
弱き者のささやきを聞き逃さないために──。石牟礼道子へ、また多くの逝きし者たちへ、ことばを贈る。

『詩集 幸福論』
幸福はどこにあるのか?──幸福の小さなきらめきを静かにつむぐ。

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著者紹介

若松 英輔(わかまつ・えいすけ)
批評家・随筆家。一九六八年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。二〇〇七年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、二〇一六年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞を受賞。
著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『生きていくうえで、かけがえのないこと』『言葉の贈り物』(共に亜紀書房)、志村ふくみとの共著『緋の舟』(求龍堂)など多数。

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