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亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅢ-5 イスラム国 グローバル・ジハード「国家」の進化と拡大

イスラム国
著者 マイケル・ワイス/ハサン・ハサン 著
山形 浩生 訳
価格 5,280円(税込)
発売日 2018年1月25日
判型 四六判
製本 上製
頁数 752頁
ISBN 978-4-7505-1534-2
Cコード C0036

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内容紹介

イラクの一武装集団にすぎなかったかれらは、いかにして広大な領域を支配し、世界を震撼させるテロ「国家」へと進化したのか。
その成立と拡大の過程を前身組織にさかのぼって詳述。収監施設での人脈構築から、宗派間や部族間の抗争を利用した統治、世界中に拡散するよう計算された周到なメディア戦略、イランやシリアなど周辺各国の動きまで、その全貌を最も克明に描き出したノンフィクション。
《NYタイムズベストセラー》
《最新の動向を考察した訳者と著者によるQ & Aを収録》

「なぜISISは一定の支持を(単なる消去法的なものであっても)得て、しかもある程度の持続性を持てているのか? なぜ多くの勢力が、表面的にはISIS糾弾をうたいつつも、それを支援しているのか? 本書の分厚さにひるむ人も多いだろう(訳者もひるんだ)。だがISISを取り巻く状況のややこしさは、まさにこうした厚さを必要とするのだ。」(「訳者あとがき」より)

「ISISが、二〇一四年六月半ばにニナワ県の首都モースルを急襲したとき、世界は衝撃を受けて大混乱となった。(……)イラク政府によれば、たった千人ほどが、アメリカで訓練を受けたイラク兵や警官三万人ほどに守られたモースルを制圧したのだ。そのイラク兵や警官たちはあっさり姿を消してしまい、ISISに何千万ドルにもなるアメリカ製ハンビー装甲車やエイブラムス戦車を譲り渡した。新しく手に入れた最新兵器の前に立ってにらみをきかせている、様々な民族と肌の色をしたジハード主義者の写真が、世界のあらゆる大陸をかけめぐった。」(本文より)

著者紹介

マイケル・ワイス(Michael Weiss)
オンラインメディア『デイリービースト』シニアエディター、『インタープリター』編集長であり、CNNのコントリビューターも務める。『フォーリンポリシー』『ガーディアン』『フォーリンアフェアーズ』『ポリティコ』をはじめとする媒体に寄稿。

ハサン・ハサン(Hassan Hassan)
タハリール中東政策研究所研究員、イギリスのシンクタンクである王立国際問題研究所元アソシエイト・フェロー。『ガーディアン』『フォーリンポリシー』『フォーリンアフェアーズ』『ニューヨークタイムズ』などに数多くの記事を寄稿。

山形浩生(やまがた・ひろお)
1964年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行う。著書に『新教養主義宣言』『要するに』ほか、訳書にピケティ『21世紀の資本』(共訳)、アカロフ/シラー『不道徳な見えざる手』、クルーグマンほか『国際経済学』(共訳)、オーウェル『動物農場』、伊藤/ハウ『9 プリンシプルズ』など多数。

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