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グリッドロック経済 多すぎる所有権が市場をつぶす

グリッドロック経済
著者 マイケル・ヘラー 著
山形 浩生/森本 正史 訳
価格 3,080円(税込)
発売日 2018年9月21日
判型 四六判
製本 上製
頁数 396頁
ISBN 978-4-7505-1563-2
Cコード C0030

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内容紹介

自由市場と私的所有のパラドックスを明らかにし、経済理解の新しい地平を切り開く、革新的経済論!

ローレンス・レッシグ 絶賛!!
「マイケル・ヘラーの明解で美しく構築された分析は、圧倒的な説得力を持ち、重要な政策領域での議論を根本的に変えるだろう。
ある分野の方向性を変える本はとても少ない。まして多くの分野の方向性を変える本はほとんどない。本書はその「ほとんどない」区分に入る。
パラダイムが変わる。それも多くのパラダイムが。」


過剰な所有権のぶつかり合いは、経済の渋滞(グリッドロック)を招き、イノベーションを停滞させる!?
「私有権は通常は富を生む。しかし、あまりに多い所有権は逆効果をもたらす。グリッドロックを生むのだ。グリッドロックは自由市場のパラドックスだ。あまりに多くの人が、ある一つのものの断片を所有している場合、協力関係は決裂し、富は消え去り、みんなが損失を蒙る。(……)このような細分化の類型を説明するために、「アンチコモンズの悲劇」という新語を私は作った。この言葉は、多すぎる人が互いに希少な資源を生み出したり利用したりするのを妨げている状態すべてを指す。(……)所有者が多すぎると、それぞれ互いに妨害し合って、市場は麻痺してしまう。うまく機能する私有財産とは、使いすぎと不十分な使用の両極端のあいだの絶妙な均衡にある」(本書より)

著者紹介

マイケル・ヘラー(MICHAEL HELLER)
コロンビア大学ロースクールのローレンス・A・ウィーン不動産法担当教授であり、同校の知的生活担当副学長も務めた。アメリカの財産問題に関する主導的な権威の一人。ヘラーが本書『グリッドロック経済』執筆を開始したのは、スタンフォード大学行動科学先進研究センターのフェロー時代である。ニューヨークとロサンゼルスで生活。

山形浩生(HIROO YAMAGATA)
1964年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。開発援助関連調査に従事するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行う。著書に『新教養主義宣言』『要するに』ほか、訳書にピケティ『21世紀の資本』(共訳)、ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』、アカロフ/シラー『不道徳な見えざる手』、クルーグマンほか『国際経済学』(共訳)、オーウェル『動物農場』、伊藤/ハウ『9プリンシプルズ』など多数。

森本正史(MASAFUMI MORIMORO)
翻訳家。訳書にピケティ『21世紀の資本』、ラウスティアラ/スプリグマン『パクリ経済コピーはイノベーションを刺激する』、アトキンソン『21世紀の不平等』、シーブライト『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?』、ブルュックネール『お金の叡智』(いずれも共訳)などがある。

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