著者 |
髙田 礼人 著
萱原 正嗣 構成
|
価格 |
2,035円(税込)
|
発売日 |
2018年10月25日 |
判型 |
四六判 |
製本 |
並製 |
頁数 |
360頁
|
ISBN |
978-4-7505-1559-5 |
Cコード |
C0045 |
オンライン書店で購入
内容紹介
ウイルスは悪者なのか?
そう決めつけるにはまだ早い
エボラ出血熱、デング熱、新型インフルエンザなどをもたらし、
時に人類にとって大きな脅威となるウイルス――
しかしそれは、この「生物ならざるもの」が持つ一面に過ぎない
ザンビアの洞窟でコウモリを捕まえ、モンゴルの大草原でひたすら糞を拾う
ラボと世界各地のフィールドを行き来し研究を続ける"お侍先生"が、その本質に迫る
私の研究対象が人獣共通感染症病原体だったからか、頻繁にフィールドでの調査に赴く機会に恵まれた。次第に、自然界におけるウイルスのあり方について、思いをよく巡らせるようになった。そしていまでは、ウイルスへの見方がずいぶんと変わってきた。(本文より)
【書評・メディア情報】
2019年
■現代ビジネス(1月15日)/紹介(萱原正嗣氏)
■しんぶん赤旗(3月10日)/書評(松橋隆氏・サイエンスライター)
2020年
■ビッグイシュー(6月15日号)/紹介
著者紹介
髙田礼人(たかだ・あやと)
1968年東京都生まれ。北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター教授。93年北海道大学獣医学部卒業、96年同大獣医学研究科修了、博士(獣医学)。97年同大獣医学研究科助手、2000年東京大学医科学研究所助手を経て、05年より現職。07年よりザンビア大学獣医学部客員教授、09年より米NIHロッキーマウンテン研究所の客員研究員。専門は獣医学、ウイルス学。エボラウイルスやインフルエンザウイルスなど、人獣共通感染症を引き起こすウイルスの伝播・感染メカニズム解明や診断・治療薬開発のための研究を行っている。ザンビア、コンゴ、モンゴル、インドネシアなど研究のフィールドは世界各地に及ぶ。剣道は小学生のときに始めた。好きなピアノ曲はショパンとドビュッシーとラヴェル。好物はツブ貝とカツオ(海鮮はなんでも好き)。好きな肉はタンとサガリと内臓全般。ビールはエビスか黒ラベル。タバコはピースライト。
構成 萱原正嗣(かやはら・まさつぐ)
1976年大阪府生まれ神奈川県育ち。大学卒業後、会社員を経て2008年よりフリーライターに。理系ライター集団「チーム・パスカル」所属。人物ルポから人文・歴史、社会科学、自然科学まで幅広いテーマを執筆。手がけた書籍は『ほぼ命がけサメ図鑑』(沼口麻子著、講談社)『バベる!』(岡啓輔著、筑摩書房)『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(渡邉格著、講談社α文庫)『植物の体の中では何が起こっているのか』(嶋田幸久との共著、ベレ出版)『闘え!高専ロボコン ロボットにかける青春』(単著、ベストセラーズ)など。本書執筆中に、取材にかこつけザンビアでバカンスを堪能。