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電源防衛戦争 電力をめぐる戦後史

電源防衛戦争
著者 田中 聡
価格 1,980円(税込)
発売日 2019年9月28日
判型 四六判
製本 並製
頁数 348頁
ISBN 978-4-7505-1617-2
Cコード C0021

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内容紹介

電気をつくる、電気を売る――そこには必ず紛争と抗争が勃発する。
自ら作った発電所を戦前の国策会社に吸収され、戦後取り戻そうと戦い続けた加藤金次郎。
官僚による電力の統制に抵抗し続けた「電力の鬼」松永安左ェ門。
発電所の労働組合と共産党の弱体化のために攪乱工作した右翼活動家・田中清玄。
原子力発電を特急で日本に導入しようとした正力松太郎と中曽根康弘。
利権を食い合う議員と有力者たちと占領軍の思惑……そして原発への途。
戦後の電気業界再編の内幕をスキャンダラスな事件をもとに描く骨太のノンフィクション。

【もくじ】
序 敗戦の夜 
一 日発総裁、殺人未遂で訴えられる
二 スキャンダラスな風景― 電力事業再編成の攻防 
三 受難に立つ加藤金次郎 
四 電力飢饉と電源開発 
五 次男坊と原子力 
六 停電と機関銃― 電源防衛戦 PART1  
七 電源防衛隊、二つの活動― 電源防衛戦 PART2  
八 民主と修養― 電源防衛戦 PART3
九 原子力特急・正力松太郎 
十 最終戦争の時代と原子力 
  あとがき 
 
【書評・メディア情報】
■日本経済新聞夕刊(11月21日)/目利きが選ぶ3冊(速水健朗氏・評論家)
■京都新聞(12月8日)/書評(鎌田彗氏・ルポライター)
■長崎新聞(12月8日)/新刊紹介
■サンデー毎日(12月20日号)/著者インタビュー
■公明新聞(12月16日)/書評(橘川武郎氏・東京理科大学教授、経営史、エネルギー産業)
■河北新報(12月22日)/書評(鎌田彗氏・ルポライター)
■山形新聞(12月22日)/新刊紹介
■信濃毎日新聞(12月29日)/短評
2020年
■毎日新聞(1月19日)/書評
■中國新聞(2月9日)/新刊選

著者紹介

田中聡(たなか・さとし)
1962年富山県生まれ。富山大学人文学部卒業。同大学文学専攻科修了。膨大な資料をもとに、思わぬ角度から歴史に埋もれた事象を掘り起こすノンフィクションを数多く著している。著書に、『陰謀論の正体! 』(幻冬舎新書)、『明治維新の「嘘」を見破るブックガイド』(河出書房新社)、『電気は誰のものか』(晶文社)など多数がある。

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