夢ひらく彼方へ〈下〉 ファンタジーの周辺
著者 | 渡辺 京二 |
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価格 | 1,870円(税込) |
発売日 | 2019年10月24日 |
判型 | 四六判 |
製本 | 並製 |
頁数 | 232頁 |
ISBN | 978-4-7505-1620-2 |
Cコード | C0095 |
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内容紹介
上巻では『ナルニア国物語』『指輪物語』『ゲド戦記』を読み解いたが、下巻では、英国の児童文学の黄金期を探り、さらには「アーサー王物語」「エッダとサガ」、ケルトの妖精譚、モリス、チェスタトンなど、ファンタジーの古層をたどる。なぜ人は物語を求めるのだろうか。
熊本の橙書店での14回の講義の書籍化。老賢人が折にふれて読みつないできたファンタジーについて語り尽くす。
「ものごとを知るというのに限界はありません。もっと知りたい、 もっともっとと切りがありません。それで私は、知るべきことはこんなにあるのよ、ファンタジーに限っても切りがないのよと言いたい訳です。……私たちは大変複雑化した世の中に生きている。何しろアウストラロピテクス以来、蓄積されて来た厖大な知を背負っている。ですから生きるためには、自分がどんなポジションにいるか、見当をつけねばならない。…… 勉強とは私にとって、そういうもの以外の何ものでもありませんでした。物知りになろうってんではなかったんです。」――本文より
【目次】
第八講 英国の児童文学1 グレアムとボストン
第九講 英国の児童文学2 ファージョンとトラヴァース
第十講 アーサー王物語とその周辺
第十一講 エッダとサガ
第十二講 アイルランドと妖精
第十三講 ウィリアム・モリスの夢
第十四講 チェスタトンの奇譚
【『夢ひらく彼方へ〈上〉』目次】
第一講 読書について
第二講 『ナルニア国物語』の構造
第三講 C・S・ルイスの生涯
第四講 トールキンの生涯
第五講 中つ国の歴史と『指輪物語』
第六講 『ゲド戦記』を読む
第七講 マクドナルドとダンセイニ
【書評・メディア情報】
■熊本日日新聞(11月18日)/書評(坂口恭平氏・作家)
2020年
■西日本新聞(1月18日)/郷土の本
■日本農業新聞(1月26日)/短評
■北海道新聞(2月29日)/短評