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足をどかしてくれませんか。 メディアは女たちの声を届けているか
著者 | 林 香里/編 小島 慶子 山本 恵子 白河 桃子 治部 れんげ 浜田 敬子、竹下 郁子 李 美淑 田中 東子 |
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価格 | 1,650円(税込) |
発売日 | 2019年12月24日 |
判型 | 四六判 |
製本 | 並製 |
頁数 | 320頁 |
ISBN | 978-4-7505-1625-7 |
Cコード | C0095 |
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内容紹介
〈みんな〉が心地よい表現を考える
男性中心に作られるジャーナリズムの「ふつう」は社会の実像とズレている。
メディアが世界を映す鏡なら、女性の「ふつう」も、マイノリティの「ふつう」も映してほしい。
――女たちが考える〈みんな〉のためのジャーナリズム。
「家事をするのはお母さんだけ」と断言するCM、いじめを笑いの種にするテレビのバラエティ。
たびたび炎上するメディアのトップは、ほぼ男性で占められ、女性たちには決定権がない。
メディアには「理想の女性」が闊歩し、女たちのリアルも声も消されている。
メディアが世界の鏡なら、女やマイノリティの姿も映してほしい。
誰もが住みやすい社会にするために、メディアはどのように変わるべきなのか。
ジャーナリスト、研究者、エッセイストらが女性としての体験から、メディアのあるべき姿を考える。
【「足をどかしてくれませんか。」について】
タイトルの「足をどかしてくれませんか。」は、2018年に公開された映画「RBG 最強の85才」の主人公ルース・ベイダー・ギンズバーグ(RBG)のセリフから発想しました。実際は” All I ask of our brethren is that take their feet off our necks”と言っていて、日本の字幕では「男性の皆さん、私たちを踏み続けているその足をどけて」となっています。
RBGは生涯をかけて弁護士として女性やマイノリティのために闘いました。そして彼女もまた奴隷制に反対したSarah Grimke、第一波のフェミニストたちに影響をあたえた活動家のセリフからこの言葉を引用しているのです。
【もくじ】
1 「女性メディア研究者」の居場所探し――MeDi(メディア表現とダイバーシティを抜本的に検討する会)発足に至るまで(林香里)
2 「女子アナ」から考察する日本社会――メディアと権力とジェンダーの関係について(小島慶子)
3 つながることで変わること――女性ジャーナリスト勉強会の20年(山本恵子)
特別対談01 ブルボンヌさん、どうして女装するのですか?(ブルボンヌ、家弓隆史、林香里、小島慶子)
4 炎上の影に「働き方」あり!――メディアの働き方改革と表現を考える(白河桃子)
5 ジェンダー炎上する広告やCM――市民は何に怒っているのか(治部れんげ)
6 ネットミソジニー――行き場のない憎しみが女性に向かっている(浜田敬子、竹下郁子)
特別対談02 伊東さん、なぜ企業にとってダイバーシティは成長戦略の一つなのですか?(伊東正仁、浜田敬子)
7 「殻」を破ろうとする韓国の女性たち――消される「声」に抗して(李美淑)
8 パーソナルな思い出と、フェミニズムについてのブックガイドのようなもの(田中東子)
特別対談03 武田さん、フェミニズムは怖いものですか?(武田砂鉄、田中東子)
【書評・メディア情報】
■WEZZY(2月9日)/書評(原宿なつき氏)
■朝日新聞GLOBE(3月1日)/紹介
■北海道新聞(3月8日)/書評(平尾隆弘氏・神戸市外大客員教授)
■ふぇみん(4月5日)/短評
■日本農業新聞(6月7日)/短評
■文春オンライン(7月27日)/小島慶子さん記事
■ふぇみん(No.3249)/短評
■高知新聞(6月14日)/紹介(近代ナリコ氏・ライター)
■熊本日日新聞(6月14日)/紹介(近代ナリコ氏・ライター)
■信濃毎日新聞(7月4日)/紹介(近代ナリコ氏・ライター)