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〈チョン・セランの本〉02 屋上で会いましょう

屋上で会いましょう
著者 チョン・セラン 著
すんみ 訳
価格 1,760円(税込)
発売日 2020年6月24日
判型 B6判
製本 並製
頁数 320頁
ISBN 978-4-7505-1652-3
Cコード C0097
電子書籍発売中

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内容紹介


私が去った席に、次に来るあなたへ。
——ひそやかで確かなつながりのメッセージ


職場でのあらゆるハラスメントに疲れきり、常日頃、屋上から身を投げたいという衝動に駆られる“私”。

拠り所は三人の女の先輩だけ。

ある日、先輩たちから渡されたのは、古くから受け継がれてきた絶望から抜け出すための「呪文書」だったが……(「屋上で会いましょう」)。



結婚・離婚・ハラスメント・突然死——
現代の女性たちが抱えるさまざまな問題や、社会に広がる不条理を、希望と連帯、やさしさとおかしさを織り交ぜて、色とりどりに描く9作品を収録。

韓国文学を代表する人気作家チョン・セラン、初めての短編集。




【目次】
■ ウェディングドレス44
■ ヒョジン
■ ご存じのように、ウニョル
■ 屋上で会いましょう
■ ボニ
■ 永遠にLサイズ
■ ハッピー・クッキー・イヤー
■ 離婚セール
■ ヒタイとスナ

■ あとがき
■ 訳者解説




シリーズ〈チョン・セランの本〉
『保健室のアン・ウニョン先生』(斎藤真理子訳)
「この学校には、何かがいる」——養護教諭のアン・ウニョンが、新しく赴任した高校で起きる原因不明の怪奇現象や不思議な出来事に立ち向かう。

『声をあげます』(斎藤真理子訳)
韓国文学を代表する人気作家チョン・セラン、初めてのSF短編集。
文明社会の行きづまりを軽やかに描き出し、今を生きる女性たちにエールを贈る、シリアスでポップな8つの物語。

『シソンから、』(斎藤真理子訳)
20世紀を生き抜いた女性たちに捧げる、21世紀を生きる女性たちからの温かな視線――。チョン・セランが贈る家族三代の物語。


韓国文学のシリーズ〈となりの国のものがたり〉
『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳)
50人のドラマがあやとりのように絡まり合う、連作短編小説集。「はじめての韓国文学」におすすめの一冊。



【書評・メディア情報】
■週刊読書人(9月4日)/書評(大塚真祐子氏・書店員)
■「Oggi」(10月号)/紹介
■「FIGARO japon」(10月号)/短評
■東京新聞(12月26日)/2020年私の3冊(石井千湖氏・書評家)

2021年
■「&プレミアム」(4月号)/「韓国カルチャーの言葉。」にて紹介(斎藤真理子 選)
■「 Herper's BAZAAR」(7・8月合併号)/紹介
 
2022年
■「bis」(9月号)/紹介
■「GINGER」(10月号)/紹介

著者紹介

チョン・セラン
1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、ドリーム、ドリーム」を発表してデビュー。
13年『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、17年に『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳、亜紀書房)で第50回韓国日報文学賞を受賞。
純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、幅広い世代から愛され続けている。
他の小説作品に『保健室のアン・ウニョン先生』(斎藤真理子訳、亜紀書房)
『地球でハナだけ』『八重歯が見たい』『声を差し上げます』などがある。


すんみ
翻訳家・ライター。早稲田大学大学院文学研究科修了。
訳書に『あまりにも真昼の恋愛』(キム・グミ、晶文社)、共訳書に『北朝鮮 おどろきの大転換』(リュ・ジョンフン他、河出書房新社)、『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』(イ・ミンギョン、タバブックス)などがある。

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