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「母と息子」の日本論
著者 | 品田 知美 |
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価格 | 1,870円(税込) |
発売日 | 2020年7月21日 |
判型 | 四六判 |
製本 | 並製 |
頁数 | 252頁 |
ISBN | 978-4-7505-1649-3 |
Cコード | C0036 |
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内容紹介
母は甘やかなのか、重たいのか?
成績がよいことですべてが免罪される男たち。それを支える母と息子。
その濃密な関係が日本社会の骨組みを作っている。
——男性にとって女性は恐るべき母でしかないとしたら、
社会の中での女性への差別もミソジニーも当然かもしれない。
西原理恵子『毎日かあさん』、のぶみ『ママがおばけになっちゃった!』、古典ともいえる江藤淳『成熟と喪失』、村上春樹の小説群や、ひきこもり、教育ママ、相模原障害者殺人事件など、社会で起こる様々な事例を引きながら、母と息子の関係性をものさしとして、日本社会のいまを考える。
【目次】
まえがき
第1章 母親業はやめられない——過酷で甘美な母というお仕事
第2章 母は捧げる——自己犠牲という弱者の戦略
第3章 母の愛は有償である——イエの継承者をつくる
第4章 イギリスに「いい息子」はいない?——ジェントルマンの予備軍たち
第5章 母は稼いで世話もする——「ダメ息子」と「しっかり娘」のお約束
第6章 恐れられる母は女性蔑視を生む——マザコンを隠蔽するセクハラ
第7章 繭のなかから世界を眺める——幽閉される息子たち
第8章 豊かな世界と「ママっ子男子」の登場——友だち化する母と息子
第9章 「教育ママ」の現在と未来——マニュアルをつくる母親たち
第10章 母は見捨てる——切断する母の論理
第11章 母の喪失と崩壊——「父」なき社会の底知れぬ不安
終章 母と息子が離れるとき、日本は動き始める
あとがき
【書評・メディア情報】
■毎日新聞(8月22日)/書評(橋爪大三郎氏・社会学者)
■朝日新聞(10月3日)/品田知美さんの談話
■京都新聞(10月4日)/書評(牧村和幸氏・心理研究家)
■四国新聞(10月4日)/書評(牧村和幸氏・心理研究家)
■秋田魁新報(10月11日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■高知新聞(10月11日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■東奥日報(10月17日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■新潟日報(10月18日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■中國新聞(10月18日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■南日本新聞(10月18日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■徳島新聞(10月18日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■岩手日報(10月18日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■熊本日日新聞(10月18日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■週刊読書人(10月23日)/書評(西村純子氏・お茶の水女子大学准教授、家族社会学)
■朝日新聞(10月24日)/書評(本田由紀氏・東京大学教授)
■ふぇみん(10月25日)/短評
■信濃毎日新聞(11月7日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
■下野新聞(11月7日)/書評(村井理子氏・翻訳家)
2021年
■週刊朝日(1月22日号)/書評(内山菜生子氏)